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さつろう
看護師ライター
1988年5月18日沖縄県生まれ。看護師歴11年。精神科をメインに内科・整形外科・外科などで経験を積む。趣味は読書と美術鑑賞。一時期フードコーディネーターや舞台ダンサーでした。

あの日流した涙とクロビット

今回の記事はセンシティブな内容にも触れますが、特定の治療や薬を否定するわけではございません。

不妊治療についてはいろんな立場の方がいると思いますが、30代夫婦の不妊治療体験記として読んでもらえたら幸いです。

もくじ

入籍した翌日、ブライダルチェック

2年の交際期間を経て結婚した私たち夫婦。30代なので早めの出産と子育てをしたいなと思い、入籍の翌日には婦人科の受診を予約しました。

検査結果は問題なし。

夫婦共に、生殖機能は保たれていることがわかり安心しました。

ですが、なかなか子供を授かることができませんでした。基礎体温と排卵をチェックし、タイミングを合わせるものの、高温期が終わると悲しむ日々。妊娠することはなく、時間だけが過ぎていきました。

不妊治療を検討しますが、スタートする上で心配だったのが金銭面です。全額自己負担はなにせ高い。平均費用だけでみると体外受精で約38万円、顕微授精では約43万円です。

話し合いの結果、新婚旅行として貯めていたお金を使用して治療を始めることに。パリは家族旅行だなぁとこの時は呑気に考えていました。

はじめての不妊治療

治療は思っていた以上に大変でした。

卵管造影検査は「いててててて」と生理3日目に匹敵する痛み。毎週受診して股を広げるのも恥ずかしいもの。

タイミング法から挑戦しようとしたところ、新型コロナワクチンの順番がまわってきました。

妊活中の新型コロナワクチンについては接種して問題ないとされていますが、日本産婦人学会は妊娠12週までは接種を避けるよう提言しています。そのため、個人の判断で治療を一旦お休みしました。

治療再開、空前絶後のケンカ勃発

無事にワクチン接種を終えるとクロミッドが処方されました。前回の検査で、卵子が成熟するのに時間がかかることが判明したためです。

「卵管造影検査の後は、ゆっくりなケースが多いので大丈夫ですよ」と言われたものの、私の生理周期は50日。なのに検査は異常なし。

勉強と同じく、排卵も時間がかかるタイプなのでしょうか…?まずは5日間、内服するようにと言われました。

薬については日経メディカルの処方薬事典や一般社団法人くすりの適正使用協議会のくすりのしおりがわかりやすいのでおすすめです。

クロミッドを内服し続けているうちに、情緒不安定モードに突入しました。

ある日は「ただいま」と言って5分も経たぬ間にソファーで泣く妻。

またある日は「財布の中少なくない?」と聞いただけで「私が浪費しているって言いたいの‼?」と病棟でもないのに強気の口調の妻。

元々生理中はイライラしやすいと知っていた主人でも許容できず、お互い威嚇してばかり。この時は「離婚後は離島の寮付きの病院で働こう」とネットで本気の情報収集をしていました。

不妊治療はじわりとくる

抑うつ状態でセルトラリンを内服していた時と変わらない落ち着きのなさ。回復したと思っていたけれどそうじゃなかったのかぁと落ち込む日々。

ですが、クロミッドを飲みきったらスッキリしました。頭と体がぼんやりとする感覚もなく、家事も仕事も以前のペースで行える…!

そこでようやく「これはクロミッドの副作用だったんだな」と気づきました。

主な副作用として、目のかすみなどの視覚症状、発疹、精神変調などが報告されています。

くすりのしおりより

財布の中身で怒ったのは、受診で出費がかさんでいるのがわからないのかという驚きと、受診に時間を使い、検査に採血に薬にと体に負担をかけている現状を知らずに財布だけをみて非難するのかという怒りが混ざった結果なのだろうと思います。

とはいえども、感情コントロールは大事です。

不妊治療は確実に求める結果が得られるわけではないのが正直なところ。それなのに金銭面でも精神面でも肉体的にも努力を強いられます。先の見えないゴールは一人では目指せない。主人とお互いを支え合えるように、話し合いを続けながらこれからも挑戦していこうと思います。

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この記事を書いた人

mihasi 看護師ライター

1988年5月18日沖縄県生まれ。看護師ライター。趣味は読書と美術鑑賞だけれど、一番好きな時間はソファーで気の向くまま動画を観ることだったりします。

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